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2024/04/19

無題


ニンテンドーDSの海賊版ゲームソフトが動作する機械、『マジコン』。今さら説明の必要もないほどの有名なガジェットだが、この『マジコン』の被害総額が数兆円規模になっているという話が出てきている。ハッキリ言おう、それは嘘だ。

 この数兆円という被害額は朝日新聞が報じたもので、2009年6月に任天堂が海賊版ゲームのダウンロードができる10サイトのダウンロード件数を調べたところ、約2億3,753万件のダウンロードが確認され、この件数に平均単価をかけると被害額が1兆円超えとなり、各国の調査も含めると年間で最低数兆円規模になるというのだ。

 そんな計算、通るわけないだろう。

 仮に『マジコン』が絶滅したとしてもその“最低数兆円”はゲーム業界には入ってこない。多めに見積もっても2割か3割がいいところだ。彼らは“タダ”だからダウンロードしているのでありそれが“有料”になれば遊ばない。こんな当たり前のことが、なぜ分からないのだろうか?

 こうした被害件数×平均単価の話をすると“物がある窃盗(万引き)”と比較する人がいるが、それは間違いだ。なぜならダウンロードでは誰も物質的な損をしていないからだ。電子データを複製されても物質的な被害はゼロ。あるのは“ダウンロードされなければ売れたかもしれない”という期待の数字であり、それが実際にどれだけ売れるのかは誰にも分からない。

 事実、こうした“ダウンロード件数×平均単価”の被害額の計算は裁判でも否定されている。

 その裁判とは全米レコード協会(RIAA)が17,281曲を違法ダウンロードした人物に対して“ダウンロード件数×平均単価”で損害賠償を求めたもので、担当のジェームズ・ジョーンズ判事は「仮にダウンロードする機会がなかったとしても被告が1万曲以上の楽曲を正規の手段で購入していたとは限らない。1万曲以上の楽曲をダウンロードしていたからといって、それがそのまま経済的損失に繋がったとする原告の主張は論理の飛躍」として訴えを退けている。

 なのに、ここ日本では“最低数兆円”という立派な数字だけが一人歩きしている。まるで、ゲーム業界の不況は『マジコン』のせいだと言わんばかりだ。

半年で総ソフト平均単価が1,000円も上昇

 また、この被害総額にはさらにおかしなところがある。平均単価が異常と言えるほど跳ね上がっているのだ。

 こちらは産経新聞が報じたもので、2008年12月にコンピュータソフトウエア著作権協会が海賊版ゲームのダウンロードができる7サイトのダウンロード件数を調べたところ、約1億1,200万件のダウンロードが確認され、この件数に平均単価をかけると被害額が3,000億円超えになったという。

 前述の朝日新聞の報道では2億3,700万件のダウンロードに対して被害額は1兆円超えだった。産経新聞の報道では約1億1,200万件に対して3,000億円超えである。平均単価は前者が約4,210円であるのに対し、後者は3,200円(産経新聞記事内の数字)だ。

 たった半年で平均単価が1,000円も上昇するだろうか? 答えはノーだ。2004年12月から発売された全ソフトを含む総平均単価が2009年からのたった半年で1,000円も上昇するわけがない。

 たしかに被害は存在する。だからと言って大げさに嘘の数字を主張しても前には進まない。『マジコン』は淘汰されるべきだが、ゲーム業界はそれに抗う努力をしているのだろうか?

 マジコン対策のことを言っているのではない。マジコンがあっても、なくても売れる。そういう努力のことだ。私にはどうも“マジコンがなくなればまた昔のように売れるようになる。だからそれまでなんとかして生き延びよう”という空気が業界に流れているように感じる。


まさしくそのとおりだ。
マジコンでかなり流出されているとはいえ、DQなどはミリオンヒットを飛ばしている!
任天堂のポケモンも安定してヒットを飛ばしている。
昔の作品のリメイクや続編ばかりで、新作がでてないのがちょっと悲しいが
やはり売れているものは売れている。

結局、今のゲーム業会も自らの怠惰を認めようとせず、
”マジコン” という悪者をしたてあげて、あたかもマジコンがすべて悪い、
マジコンさえなくなればよくなるといった、小学生の悪者作りに躍起になっている。
こんなんじゃ、ゲーム業会が救われないのも当然・・・



 

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2010/04/14 未選択 Trackback() Comment(0)

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